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ドラゴン桜 ~納得感~

ドラマ『ドラゴン桜』 本日が最終回となります。


https://toyokeizai.net/articles/-/431109
東洋経済オンラインで、現在放映中のドラマ『ドラゴン桜』について

【ドラゴン桜で理解「東大生が勉強好きになる秘密」最初は嫌いでも「納得感」があると楽しくなる】というタイトルの記事がありました。

この記事の著者は、西岡 壱誠 さん(現役東大生・ドラゴン桜2編集担当)です。

ドラゴン桜とは、元暴走族の弁護士である桜木建二(阿部寛)が、偏差値が低い子どもたちを東京大学合格に導くストーリーで、人間ドラマだけではなく、さまざまな受験テクニックや勉強法も紹介されています。

以下は記事の抜粋です

“桜木先生は、「時代が違う」と言いました。確かにその言葉どおり、今やスパルタや強制的な勉強というのはあまり受け入れられなくなっているものですよね。そんな時代を象徴するような質問を1つしたいと思います。

皆さんがスポーツ選手のトレーナーだとして、選手に2つのうちのどちらかのトレーニングをやってもらおうとします。片方は、「このトレーニングを実践すると必ず効果がある」と考えられているAの方法。もう片方は、「自分にはこのトレーニングが合っているはずだ」と選手自身が考えているBの方法。

Aのほうが、Bよりも科学的には効果が上がるものだと証明されています。ですが、選手は「Bをやりたい」と思っています。はたしてどちらのトレーニングが、結果が出ると思いますか。

AとBのいちばんの違いは「納得感」
これは、オリンピック選手を育てたこともある、陸上の監督から聞いた話なのですが、その監督の経験則では、最近の子はBのほうが効果は上がるのだそうです。理論的にはAのほうがどんなに優れているとしても、自分が納得して努力できるほうが効果は出るとのこと。

このAとBのいちばんの違いは、「納得感」です。自分で考えた、自分が納得して進められる方法と、「本当にこの方法でいいんだろうか」「自分のやっていることは正しいんだろうか」と考えてしまうような方法とだと、やはり前者のほうが有効なんですよね。

勉強においても同じです。東大生の同級生たちに勉強法を聞くと、みんな独自のやり方を答えてくれます。

「自分はここでこんなふうに工夫したんだ」「このやり方をこう真似してこう努力した」と、自分なりに工夫して、自分流のやり方を答えてくれる場合が多いです。自分なりになんらかの努力をして、自分がいちばん納得できるやり方を試している場合が多いんですよね。

もちろん、人から教えてもらったやり方を実践していた、という東大生もいます。でも彼ら彼女らも、よく聞いてみると、理由もわからずそのまま真似していたというよりも、そのやり方を自分なりに解釈して、自分用に改造して、実践しているということが多いのです。「自分が納得できるやり方」を試しているのが東大生の特徴なのです。”


“偏差値35から変われたきっかけ
では、この「楽しい」と思えるようになるまでには、何が起こったのでしようか。

ここに横たわっているのも、「納得感」なのではないかと思います。僕も偏差値35のときにそう思っていたのですが、「なんで数学なんて勉強しなきゃならないんだ!」「どうして社会とかやんなきゃならないの?」「これ、やってる意味あるの?」と考えるタイミングというのが非常に多かったです。

そういうときって、どんなに勉強してもどこか他人事で、やらされている感があって、「納得」できずに進んでいる状態なんです。まさに「強制と服従」ですね。先生が言うから、親が言うからと、人に強制されてやっている状態です。

それが「東大」という大きな目標を先生に与えてもらって、自主的に勉強するようになり、勉強に対する見え方が少しずつ変わっていったのです。

進めていくにつれて、どんどん「ああ、勉強ってこういうふうに楽しいんだ」「だから勉強って大事なんだ」「だから先生はこれをこうやって勉強しろって言ってたんだ」ということがわかっていきました。「あのとき勉強しろって先生から言われて、全然納得できてなくてやりたくなかったけど、今考えると、納得できるな」と。”


“「自由」になっても生徒はきちんと工夫をする

桜木先生が「自由」と言って、東大専科のメンバーはそれでもしっかり勉強をしました。指示されなくても、自分で納得して、「頑張らないと」という気になりました。

同じように、僕も「リアルドラゴン桜」という取り組みで、学校にお邪魔して合宿を行うのですが、「休みの時間も勉強の時間も自由。勉強のプリントだけ置いておくし、何かあったらすぐに声をかけて」と言っています。

多くの人は「それで生徒は勉強するの?」と言うのですが、生徒はけっこう自主的に勉強して、互いに教えあったり、適宜うまく休憩したりして、意外ときちんと工夫をしてくれます。

「強制と服従の時代は終わったんだ」と桜木先生は言いました。まさにそのとおりで、これからは「自由」にして自分で納得していく方式が合っているのかもしれませんね。”

https://toyokeizai.net/articles/-/431109

これも共感させられる記事でした。

教員時代に保護者からの相談で多かったものの一つに「うちの子、勉強方法が分かっていないんです」というものがありました。

しかし多くの場合、生徒自身はその悩みは抱えておらず、やらなければならないこと(宿題、予習復習、小テストの勉強)がやり切れていません。

そして、この「やらなければならないこと」が一番めんどくさいのです。

下地になるこの基礎部分は時間もかかるし、あまり楽しくありません。(なので学校では、英単語テストなどを行って、義務感を与えてくれています。感謝ですね 笑)

ほとんどの人が楽して学力を上げたいと思いますが、この基礎部分は、つまらないし、楽ではありません。

やらなければならないことに時間をかけて取り組む中で、自分なりの勉強方法を見つけ、「納得感」を得られるかどうかが、その後の伸びに関係してくると思います。

納得感を得られていない人がなすべきことは、まずは小テストで満点を取ることです。満点を目指すことで、勉強方法に工夫が生まれてきます。

集中した学習時間を確保することが重要ですね。

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